スタミナの話
「障害は飛越のたびに息が入るからスタミナは関係ない」という人がいる
ホントかな?
大体こういう人はサクラバクシンオー産駒でJ・GIを2勝しているブランディスを引き合いに出してるけど、血統と距離適性なんてそんな一対一で決まるもんじゃないし、母父としてキタサンブラックを出したようにサクラバクシンオーはスタミナ血統だという考え方もあるし、そもそもブランディスは平地時代からダ2400とか使われてた馬だし。
とはいえ、サクラバクシンオーは他にもエーシンホワイティ*1 *2やテレジェニックなどの障害馬を出してるし、なんぼ何でも障害で活躍している馬がみんなスタミナ型な訳はない
というわけで筆者の考えは以下の通り
「普段の障害ではスタミナより飛越の巧拙の方が大事だけど、ある距離からは確実にスタミナの有無も効いてくるよ」
これなんかが典型例で、2,3番手で4,000 m走っておいて上り35秒台を叩き出す1着馬はともかく、ハイペースで逃げて最後に3着馬を逆に引き離している2着馬も間違いなくスタミナの化け物。もう見なくても何のレースかわかっちゃうね
他にも、3,500 mくらいまではあれだけ強かったオースミムーンやサナシオンがJ・GIでは今一つだったのは距離適性と無関係なわけはない
平成28年の中山GJ当時のオジュウチョウサンとサナシオンでそんなに力量差があったとは思えないし、直後の東京JSにサナシオンが出てたら圧勝してたと思うよ。妄想だけどね
で、問題はこの「ある距離」ってどこからなのさ、という話だが、阪神SJでスタミナ不足を感じた馬はそんなにいない。中山大障害ではいっぱいいる。この2コースでは難易度も大きく違うし、阪神3900と中山4100の間には大きな壁があると思っていい
こっから本題
その間の京都3930はスタミナ以上に「京都適正」が問われるコース。でもスタミナが問われてもおかしくない。ということで明らかにスタミナ型ではないタマモプラネットの取捨が気になるところ
個人的には好きな馬だが、距離が持つのか心配なのと馬も騎手も取りこぼし癖があるので、あまりにも人気するようなら様子見かな