距離と格の話
天皇賞や菊花賞の度に長距離路線のテコ入れが議論されるようになって久しいが、障害競走ではレースの格と使用されるコースが厳密に決まっている(下表)
日本一わかりやすい()障害競走の使用コース早見表
未勝利 | 平場OP | OP特別 | 重賞 | |||||
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別定SB | 別定SA | 賞金別定 | G別定 | J・GIII | J・GII | J・GI | ||
福島 |
芝2750(A) 芝2770(B) 芝2800(C) |
芝3350(A) 芝3380(B) 芝3410(C) |
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新潟 |
芝2850(A) 芝2890(B) |
芝3250(A) 芝3290(B) |
||||||
東京 |
ダ3000 | ダ3100 | ダ3100*1 芝3110*2 |
芝3110 | ||||
中山 |
ダ2880 | ダ3200 | ダ3200*3 芝3210*4 |
外3350(A) 芝3570 |
外3350(A) 外3370(C)*5 |
芝4100 外4250(B) |
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中京 |
芝3000 | 芝3300(A) 芝3330(B) |
||||||
京都 |
ダ2910 | ダ3170 | ダ3170*6 芝3180*7 |
芝3170 | 芝3930 | |||
ダ2970 | ダ3110 | 芝3140 | 芝3140 | 芝3900 | ||||
小倉 |
芝2860 | 芝3390 |
これでレースが新設されてもすぐに距離がわかるね!(棒)
中山の一部のレースを除いてレースの格とコースが一対一対応しており、格が上になるほど距離が長くなるのがおわかりいただけただろうか
こっから本題
そもそも公営競技には「レースの格と距離は比例する」の原則がある
一番典型的なのがオートで一般レースは6周回 (3100m)、GI・GIIは優勝戦が8周回 (4100m)。SGは準決勝戦が8周回、優勝戦が10周回 (5100m) で行われる(Wikiのコピペ)
競輪も一般戦は1,625 mや2,025 mだがGIの決勝は2,425 mで、KEIRINグランプリは2,825 mだったりする
競艇は上から下まで全レース3周
地方競馬も色濃く原則が残っていて、川崎記念や名古屋グランプリ、オグリキャップ記念や高知県知事賞などその競馬場最高峰のレースが長距離という例は多い。東京大賞典が3,000 mだったのも同じ理由だね
中央は微妙なところで、天皇賞が3,200 mなのは一応その名残といえる。
こっから本題(2回目)
んで、障害競走はその「距離=レースの格」という価値観を頑なに守っているという訳ですな。たまに「3,000 mそこそこの短距離J・GIを新設してほしい」みたいな意見を見かけるけど一応根底にはこういうポリシーがあるんですよ、ということ
引っ張りに引っ張った結果、結論が弱すぎるけど他の記事にも関連してくる話なので