代替開催の話

長きにわたる京都競馬場の改修も終わりやっと通常開催に戻ったと思ってたところで今度は阪神競馬場が改築工事とのこと

春はどうなるかわからないが秋開催が中京→京都→京都→京都になるのは濃厚なので令和6年の阪神JSも中京になりそう

そもそも関西がこんな思い切った工事日程を組めるのは 京都・阪神・中京の互換性が高いから

  京都 阪神 中京
芝1200
芝1400
芝1600
芝1800 ×
芝2000
芝2200
芝2400 ×
芝3000
芝3200 ×
ダ1200
ダ1400
ダ1800
ダ1900 *1

中京に芝1800がないのがちょこっと痛いが大抵のレースは代替できる

なぜならそのように阪神と中京を改修したから

さらに遠いうえに距離設定は少ないものの小倉がオールシーズン使えるのもデカい

 

翻って東はどうだろうか

  東京 中山 新潟
芝1000 × ×
芝1200 ×
芝1400 ×
芝1600
芝1800
芝2000
芝2200 ×
芝2400 ×
芝2500 *2
芝3200 *3
ダ1200 *4
ダ1400 × ×
ダ1800 *5

一部どうでもいいとこはありつつ芝1200や芝2400のような結構致命的なところに×が入っている

しかし東のヤバいところはこれに留まらない

・中京・小倉と違い新潟・福島は12月~3月まで使用できない

 ・さらに新潟は野芝なのでハードな開催に耐えられない

・「日本ダービーは東京」「有馬記念は中山」という不文律がある

 ・さらに有馬記念はフルゲートの関係でAコース限定

等々西とは比べ物にならないほどの縛りプレイ

しかしなんでJRAの競馬場はこうも夏暑くて冬雪降るとこばっかりなんでしょうかねえ

 

そしてもう一つ 地味~に厄介なのが中山グランドジャンプの存在である

1934年の旧中山大障害創設以来他の競馬場で施行されたのは昭和63年春のわずかに1度だけ

その間皐月賞が東京で行われたことはそこそこあるわけでその場合中山大障害(春)はどうしてたかというと

皐月賞が東京で行われた年 代替の理由 中山大障害(春)の処遇
昭和31年 馬場改修工事 開催無し
昭和38年 ストの影響で順延 通常通り
昭和39年 スタンド改築工事 4週前倒しで実施
昭和49年 ストの影響で順延 通常通り
昭和51年 ストの影響で順延 通常通り
昭和63年 スタンド改築工事 東京4,000 mで代替開催
平成23年 東日本大震災 7月に施行

いやスト多いな*6

その他は時期変更が2回、開催無しが1回、代替が1回

これを見ても優先度は有馬記念中山大障害皐月賞ということがわかる

こっからはもし中山で改修工事をすることになった場合 中山グランドジャンプをどうするのかを具体的に考えていこう…と思ったけど長くなるので別記事に

*1:ダ2000

*2:2600

*3:3400

*4:ダ1300

*5:ダ1600

*6:丁度春闘の時期だからだそう

【結果発表篇】「オジュウチョウサン ベストレース グランプリ」の話

ラストランの記憶も忘れつつあるこのタイミングで結果発表!

忘れてたというか気が乗らなかったというか

それでは早速10位から発表

 

第10位 絶対王者の新たなる挑戦

平成30年 開成山特別

夏競馬の土曜日の9レース・平地未勝利の7歳馬に日本中の注目が集まったレースは恐らく後にも先にもこの1回だけだろう

「どの馬が勝つか」ではなく「ある馬が勝てるかどうか」に焦点が当たるという意味ではオルフェの凱旋門賞に近いのかな

 

第9位 オジュウチョウサンが、また、ライバルを突き放した

令和2年 阪神スプリングジャンプ

前年の最優秀障害馬・シングンマイケル、障害5戦4勝とメキメキと力を付けてきた新星・トラスト

しかし終わってみればこれらの挑戦者たちを嘲笑うかのようにラスト200で突き放してレコード勝ち

惜しむらくは緊急事態宣言真っただ中だったため、現地で観られた人が皆無なこと

 

第8位 マッチレースを制したのは

平成31年 中山グランドジャンプ

盟友アップトゥデイトが不在となり2番手以下が混戦となった中山GJ

その状況を表すかのようにニホンピロバロンマイネルプロンプト・タイセイドリーム・シンキングダンサーといった実力馬たちが次から次へと絡んでくるも最後は全馬を振り切って同レース4連覇を決めた

この辺から圧倒的な勝ち方よりも堅実にキッチリ勝っていくスタイルにシフトしていく

 

第7位 夢を乗せたグランプリ

平成30年 有馬記念

平成最後のグランプリレース最大の注目は1頭の条件馬だった――

約半年かけた平地挑戦の集大成

大敗も十分に考えられるところだったが、結果はコンマ8秒差の9着と大いに善戦したと言えるだろう

ここがオジュウフィーバーのピークだっただけに翌年の平地挑戦は正直余計だったなあと後から思わざるを得ない

 

第6位 しかし王者は違う!

平成29年 東京ハイジャンプ

同年中山GJ後に剥離骨折が判明し復帰戦となったこのレース

タマモプラネットと小坂が軽快に飛ばし、馬場もあってさすがにこれは差し切れないか…?と思ったところからの逆に2着に2.0秒差の圧勝劇

秋華賞の裏ということもありまあまあ人が入っていた東京競馬場がどよめいた記憶がある

この水色と赤の勝負服の芦毛の馬が大逃げする光景を我々は2か月後また目撃することとなる…

あとこの辺から直アナのポエムが鼻に付き始めるようになる

 

第5位 無人のライバル馬

平成28年 東京ハイジャンプ

まだ「絶対王者」ではなく1頭のGI馬であった頃のお話

2台目の障害でラグジードライブ高野和馬が落馬したところから事件は始まる

60キロの負担重量がなくなったラグジードライブは徐々に番手を上げていき、逃げるマキオボーラーとぺったり並走する

仕方なくオジュウチョウサン石神は空馬の外から捲ろうとするが、当然制御の利かないラグジードライブは思い切り外に膨れてオジュウチョウサンも外に追いやられる

結局最後は空馬と併走しながらマキオボーラーを差し切り見事1着でゴールイン

というか今見直したら最後空馬に先着許してたのね

直也アナが「空馬にからま$%&、絡まれながらも」と思い切り噛んだところが個人的なツボ

 

第4位 4:43.0の衝撃

平成30年 中山グランドジャンプ

前年の大障害で大熱戦を演じたアップトゥデイト

引退を公言していた林騎手とのコンビはラストラン、阪神スプリングJ圧勝したアップトゥデイトに対しオジュウチョウサンは直行ローテ、大障害と違い直線に障害のあるコースは逃げ馬に有利に働く等々の理由から雪辱を果たすならここしかないと思われていた

しかしゲートが開くとオジュウチョウサンはハイペースで逃げているはずのアップトゥデイトをぴったりマークする

クランモンタナマイネルクロップという平地重賞を勝っている芦毛2頭が絡んできたのもアップトゥデイトには不幸だった

結局残り600でオジュウチョウサンが先頭に立つと後は突き放していくだけ

従来のレコードを3.6秒更新する異次元のタイムで圧勝

この年の最優秀障害馬をこのレースとネームバリューのみで受賞した

最後4コーナーでカラスが飛んでいくところが無駄に格好いい

 

第3位 新たな境地へ

令和4年 中山グランドジャンプ

前年の大障害で復活Vを遂げると前走の阪神SJで敗れたエイシンクリックが居ないことなどもありGIでは2年ぶりの1番人気に支持された

さてレースは終始好位で進めるも残り800で一度下がっていき厳しいか…と思われたところから捲り、最後はブラゾンダムールとの追い比べを制してGI9勝目

丁寧めの飛越から最後に追い比べを制して勝つというパターンは、粗い(荒い?)飛越から並ぶ間もなくサッとかわすという全盛期のスタイルからは考えられなかった勝ち方で、11歳にして新たな境地を見せる結果となった

まあこれが最後の勝利だったんですけどね

 

第2位 帰って来た絶対王者

令和3年 中山大障害

前年の京都JSで障害4年半ぶりの敗戦を喫し、大障害回避からのぶっつけ中山GJは新王者メイショウダッサイの前に5着

秋緒戦東京HJでも前2頭を捕らえられず3着と正直かつての強さは見られず衰えを隠せなくなってきたオジュウチョウサン

この中山大障害でも3.3倍の2番人気に甘んじ、それでも過剰人気感が出ていた

レースは終始2,3番手で進めると、この馬にしては珍しく向正面で先頭に立ちそのまま伏兵ブラゾンダムールを振り切ってゴール

スペシャルウィーク天皇賞やその娘ブエナビスタジャパンCを彷彿とさせる実に1年8か月ぶりの復活劇であった

恐らく勝因はさしたる逃げ馬がおらず結構なスローペースになったこととスピードの衰えを自覚して早めに先頭に立って押し切るスタイルを選んだこと

同年や翌年の東京HJのようにハイペースの消耗合戦になったらさすがに厳しかった

 

第1位 世紀のデッドヒート

平成29年 中山大障害

前年の中山GJでGI初制覇を果たしてから目下障害重賞7連勝中

剝離骨折明けの不安もあった前走東京HJも2.0秒差の圧勝

最大のライバルアップトゥデイトとの格付けも済んだ感も正直否めず

もはやファンは「何が勝つか」ではなく「オジュウチョウサンがどういう勝ち方をするか」に注目していた

それを象徴するかのように新聞には軒並み◉が並び、前日発売では2番人気以下がカンストするという珍事も起きた

40,000人超というスプリンターズS並みの人数が見守るなかスタートしたレースは水濠の手前で先頭に立ったアップトゥデイトがグイグイと後続を引き離していく

追いかけるオジュウチョウサンもじわじわと差を詰め、3コーナー坂路を上ったところではさすがの手応えであっさり前を捕らえるだろうと思われていた

が、粘るアップトゥデイトとの差が一向に縮まらない

必死に追った石神がようやく捕らえたところがゴールだった――

26年ぶりのレコードのおまけが付いたこのレースは日本競馬の障害競走史最高のレースと言っても過言ではないだろう

実況の山本直アナはこれがGI初実況であり終始テンパってるのが伝わってくる

それでも最後ルペールノエルが3着に入ったのをきっちり伝えたのは立派

筆者個人の感想はコチラに書いたので物好きな人はそちらも見ていただくとして、やっぱり今回のランキングでもぶっちぎりの1位に選ばれた

よく良い曲と売れた曲は違うというファンがいるけどまさにこの中山大障害オジュウチョウサンをメジャーにさせたミリオンヒットだと思う

【投票篇】「オジュウチョウサン ベストレース グランプリ」の話

長きにわたり障害界の覇権を握ってきたオジュウチョウサンも遂に引退…

www.nikkansports.com

ということで本ブログではオジュウチョウサンの活躍を記念して「オジュウチョウサン ベストレース グランプリ」を開催します!

投票フォームはこちら👇

docs.google.com

上位3レースまでを選択して投票してほしい

なるべく主観を排するために最初の中山GJ以降全出走レースを載せているアルゼンチン共和国杯(12着)とか誰が投票するんだよ…

また、年度とレース名だけ書かれても何のレースかわからないと思うので選択肢にリンクを貼らせてもらった

GIの場合はそのままJRAの公式YouTubeの動画に飛ぶが、それ以外の競走は一度JRAのレース結果のページに飛ぶので各自レース動画をクリックするなりして確認してもらいたい

煩雑で申し訳ないがあまり非公式の動画のリンクを貼りたくなかったのでこうさせてもらった

 

投票期限は12/23(中山大障害前日)の23:59まで

あまりに票数が少ない場合はこの記事ごと削除して最初からなかったことにするので是非投票・拡散お待ちしております

 

第140回中山大障害の話

「第140回とだけ言われてもいつのだかわからない」という人もいるかもしれないが、"あの"中山大障害の話。

JRAの企画でも取り上げられたのでこの機会にあの名勝負に水を差して行こうという。

最初に断っておくとドライな表現が多いのでこの2頭や石神騎手のファンには不快に感じる方もいるかもしれないのでご了承ください。

結論から言えば「あれは石神の騎乗ミスでは?」

1. アップトゥデイトのペースは別に速くないのでは

「オジュウに勝つためにアップが無謀とも思えるハイペースで大逃げを謀った」というのが一般に信じられているストーリーだが果たしてそうだろうか

障害競走は平地のように1ハロン毎のラップが出るわけではないのでペースを計るのは難しいが、例えば大竹柵の通過タイムを比較してみる。

例年の通過タイムが1:40から1:41ほど。

例のアップトゥデイトの通過が1:37.7なので速いことには速い。

ただ自身が勝った平成27年中山大障害のドリームセーリングが1:34.7・アップ自身も1:36.0、その年の中山グランドJはアポロマーベリックが1:36.2・アップが1:36.6で通過しているのだから、アップトゥデイトにとって1:37.7はそうキツいペースではなかったのではなかろうか

2. アップトゥデイトラクに行かせすぎでは

問題はオジュウを含む後続の通過タイムで1:41.0ほど。

0.6を掛けて1000mの通過に置き換えると、58.6で逃げるパンサラッサをタイトルホルダーが60.6で追いかけてる感じである。いくらなんでもそれはマズくないか…?

アップトゥデイトだって相当な実力馬である。そうズルズルと失速するわけでもない

何故これがマズいかは次とつながってくる

3. オジュウチョウサンに余計な脚を使わせすぎでは

世間のイメージはどうか知らないが、オジュウチョウサンは長い脚を使える馬ではない。ギリッギリまで脚を溜めて最後の障害を跳んだ後に一気に突き抜けるタイプである。これなんかが非常にわかりやすい

んで件の中山大障害の場合は逃げるアップとの差が思ったより開いてしまったため、残り800くらいからダラダラと脚を使わされてしまった。結果的に石神がバシバシ鞭を打ってようやく半馬身差で勝てたわけだが、ちょうど「前王者か」のとこくらいの脚色を比較したら本来もっとサクッと交わせていないといけないはずである。確か上がり3ハロンの非公式タイムはルペールノエルの方が速かったはず

 

以上をまとめるとあの名勝負は石神騎手がやらかしたから生まれたのではないか、というのが今回の説である

ではハイペースで逃げるアップトゥデイトオジュウチョウサンが食い下がった上でギリギリまで脚を溜めさせたらどうなったのか…?

その結果がこれだ!*1

だから僕はこれがオジュウチョウサンのベストレースだと思っているし、このレースが一番好きだ

*1:ちなみに大竹垣の通過タイムは1:36.0ほど

全6場重賞制覇の話

*森の阪神SJを追加

東京ハイジャンプ、人気のトラストは3着に終わった

実は鞍上の熊沢はグレード制導入以前を含めても東京の障害重賞を勝ったことがない

(「東京の重賞」自体は勝ったことはある。コスモドリームオークスとか)

…ということで、全6場重賞制覇にまつわるエトセトラをカニ食べ見て行こう

  場数 新潟 中山 東京 京都 阪神 小倉
高田潤 6場

平22 新潟JS

コウエイトライ

平20 中山大障害

キングジョイ

平13 東京AJ

ギフテッドクラウン

平13 京都HJ

アイディンサマー

平13 阪神JS

アイディンサマー

平13 小倉SJ

ヒサコーボンバー

森一馬 6場

平29 新潟JS

グッドスカイ

令2 中山大障害

メイショウダッサイ

令2 東京HJ

メイショウダッサイ

平27 京都JS

ダンツミュータント

令3 阪神SJ

メイショウダッサイ

令元 小倉SJ

メイショウダッサイ

石神深一 6場*1

平25 新潟JS

アサティスボーイ

平28 中山GJ

オジュウチョウサン

平28 東京JS

オジュウチョウサン

平28 京都JS

ドリームセーリング

平29 阪神SJ

オジュウチョウサン

令4 小倉SJ

アサクサゲンキ

五十嵐雄祐 5場

平21 新潟JS

エリモマキシム

平25 中山大障害

アポロマーベリック

平19 東京AJ

ベストグランチャ

平22 京都HJ

エーシンディーエス

未勝利

平22 小倉SJ

ランヘランバ

北沢伸也 5場

平26 新潟JS

エーシンホワイティ

平26 中山大障害

レッドキングダム

平24 東京JS

デンコウオクトパス

令2 京都HJ

スズカプレスト

平14 阪神JS

ミレニアムスズカ

未勝利
熊沢重文 5場

平11 新潟JS

エイシンワンサイド

平24 中山大障害

マーベラスカイザー

未勝利

平5 京都大障害 (春)*2

ビッグフォルテ

平13 阪神SJ

ダンシングターナー

平16 小倉SJ

ロードプリヴェイル

白浜雄造 5場 未勝利

平17 中山大障害

テイエムドラゴン

平11 東京HJ

レガシーロック

平12 京都HJ

テイエムダイオー

平12 阪神JS

テイエムダイオー

平12 小倉SJ

レガシーロック

西谷誠 5場 未勝利

平11 中山大障害

ゴッドスピード

平14 東京HJ

オンワードメテオ

平10 京都大障害 (秋)*3

ゴッドスピード

平10 阪神障害S (春)*4

ゴッドスピード

平21 小倉SJ

エイシンボストン

植野貴也 4場

平28 新潟JS

タイセイドリーム

未勝利 未勝利

平24 京都JS

マサノブルース

平21 阪神JS

マヤノスターダム

平11 小倉SJ

ロングイカロス

小坂忠士 4場*5 未勝利 未勝利

平18 東京AJ

コウエイトライ

平18 京都JS

スプリングゲント

平15 阪神SJ

カネトシガバナー

平18 小倉SJ

コウエイトライ

中村将之 4場

平24 新潟JS

シゲルジュウヤク

未勝利

平22 東京HJ

イコールパートナー

平26 京都JS

オースミムーン

平25 阪神SJ

シゲルジュウヤク

未勝利

林満明

(参考)

5場 未勝利

平27 中山GJ

アップトゥデイト

平9 東京障害特別 (秋)*6

アワパラゴン

昭62 京都大障害 (秋)*7

カルストンファスト

平5 阪神障害S (春)*8

シゲルデッドクロス

平27 小倉SJ

アップトゥデイト

これを見ると関東に騎手では小倉、関西の騎手では新潟がハードルになっているようだ

特に関東にとっての小倉は平地の全10場制覇でも障害になることが多く、騎手では蛯名と戸崎、調教師では藤沢和・萩原・手塚が小倉の重賞のみ制していない

 

ちなみに高田がコウエイトライで新潟JSを制したときは小坂の代打騎乗

その小坂は新潟未勝利…タマモプラネットでただ1回だけ乗り替わりになった京都JSで唯一の重賞制覇をされるなど、こういうとこが小坂の持ってなさ

 

佐々木晶三師も林と同様に新潟のみ未勝利で、アップトゥデイトをどう考えても適性の向いてない新潟JSに出走させたのはそういう意図があったんじゃないかと穿っちゃうね

 

達成のしやすさで言うなら鬼門の新潟・小倉をすでに取っており、年2回チャンスがある五十嵐と熊沢が最有力

でも、五十嵐って重賞自体5年以上勝ってないんだよな

*1:代替開催の中京を含めれば7場

*2:グレード制導入以後なら平11 京都JS (トキオワイルド)

*3:グレード制導入以後なら平17 京都HJ (テイエムドラゴン)

*4:グレード制導入以後なら平20 阪神SJ (エイシンニーザン)

*5:代替開催の中京を含めれば5場

*6:グレード制導入以後なら平13 東京HJ (カネトシガバナー)

*7:グレード制導入以後なら平23 京都HJ (タマモグレアー)

*8:グレード制導入以後なら平19 阪神SJ (スリーオペレーター)

【誰得データ】重賞制覇ぺースの話

※森一馬を追加

用語解説

通算騎乗:その重賞が通算何度目の障害騎乗だったか

重賞騎乗:その重賞が何度目の障害重賞騎乗だったか

通算騎乗:その勝利が通算何度目の障害勝利だったか

 

西谷誠や熊沢は昔のデータが追いかけられないので除外

これだけじゃ使いにくいのでExcelか何かに張っ付けてグラフにすると比較しやすいかと

 

石神深一 重賞25勝

  レース 通算騎乗 重賞騎乗 通算勝利
1 平25 新潟JS アサティスボーイ 311 12 14
2 平28 中山GJ オジュウチョウサン 500 25 26
3 平28 東京JS オジュウチョウサン 521 27 29
4 平28 東京HJ オジュウチョウサン 550 31 33
5 平28 京都JS ドリームセーリング 560 32 35
6 平28 大障害 オジュウチョウサン 573 33 37
7 平29 阪神SJ オジュウチョウサン 587 34 41
8 平29 中山GJ オジュウチョウサン 597 35 43
9 平29 東京HJ オジュウチョウサン 640 39 49
10 平29 大障害 オジュウチョウサン 658 40 52
11 平30 中山GJ オジュウチョウサン 682 41 53
12 平30 大障害 ニホンピロバロン 749 47 59
13 平31 阪神SJ オジュウチョウサン 762 48 62
14 平31 中山GJ オジュウチョウサン 772 49 64
15 令元 東京JS シングンマイケル 794 51 66
16 令2 阪神SJ オジュウチョウサン 862 57 72
17 令2 中山GJ オジュウチョウサン 873 58 74
18 令3 新潟JS トゥルボー 942 67 85
19 令3 阪神JS トゥルボー 952 69 87
20 令3 大障害 オジュウチョウサン 978 72 90
21 令4 中山GJ オジュウチョウサン 1000 74 95
22 令4 京都HJ タガノエスプレッソ 1009 75 97
23 令4 小倉SJ アサクサゲンキ 1032 77 101
24 令5 東京HJ マイネルグロン 1135 87 115
25 令4 小倉SJ アサクサゲンキ 1153 89 119

 

白浜雄造 重賞21勝

  レース 通算騎乗 重賞騎乗 通算勝利
1 平11 東京HJ レガシーロック 33 3 6
2 平12 小倉SJ レガシーロック 74 9 11
3 平12 阪神JS テイエムダイオー 80 10 14
4 平12 京都HJ テイエムダイオー 90 12 16
5 平15 京都JS ウインマーベラス 222 28 25
6 平15 小倉SJ ウインマーベラス 238 30 27
7 平15 阪神JS ウインマーベラス 248 32 28
8 平15 京都HJ ウインマーベラス 256 34 29
9 平17 阪神SJ ナムラリュージュ 329 44 37
10 平17 阪神JS アズマビヨンド 353 49 38
11 平17 大障害 テイエムドラゴン 370 52 41
12 平18 阪神SJ テイエムドラゴン 380 53 44
13 平18 東京HJ スプリングゲント  391 55 48
14 平19 京都JS キングジョイ 430 57 51
15 平19 京都HJ テイエムドラゴン 455 61 54
16 平21 中山GJ スプリングゲント 528 72 57
17 平23 京都JS テイエムハリアー 648 95 68
18 平26 京都HJ ルールプロスパー 765 108 83
19 平27 京都HJ ルールプロスパー 807 114 91
20 平30 阪神JS アップトゥデイト 948 127 104
21 令元 京都JS ディライトフル 1012 135 113

 

高田潤 重賞19勝

  レース 通算騎乗 重賞騎乗 通算勝利
1 平13 小倉SJ ヒサコーボンバー 42 2 5
2 平13 阪神JS アイディンサマー 47 3 7
3 平13 東京AJ ギフテッドクラウン 49 4 8
4 平13 京都HJ アイディンサマー 51 5 9
5 平14 小倉SJ ギフテッドクラウン 75 10 15
6 平20 京都HJ キングジョイ 243 38 34
7 平20 大障害 キングジョイ 246 39 35
8 平22 新潟JS コウエイトライ 318 50 43
9 平23 小倉SJ ドングラシアス 363 56 53
10 平24 小倉SJ エムエスワールド 398 62 57
11 平25 小倉SJ オースミムーン 433 68 66
12 平25 阪神JS オースミムーン 436 69 68
13 平25 東京HJ オースミムーン 438 70 69
14 平26 小倉SJ メイショウブシドウ 469 75 77
15 平26 阪神JS メイショウブシドウ 474 77 78
16 平27 東京JS オースミムーン 504 83 83
17 平27 阪神JS オースミムーン 516 86 86
18 平28 京都HJ ニホンピロバロン 547 92 95
19 平28 阪神JS ニホンピロバロン 553 94 97

 

小坂忠士 重賞13勝

  レース 通算騎乗 重賞騎乗 通算勝利
1 平15 阪神SJ カネトシガバナー 68 5 7
2 平18 京都JS スプリングゲント 189 14 12
3 平18 小倉SJ コウエイトライ 196 15 13
4 平18 阪神JS コウエイトライ 204 16 14
5 平18 東京AJ コウエイトライ 207 17 16
6 平18 京都HJ スプリングゲント 213 18 19
7 平19 小倉SJ コウエイトライ 247 24 27
8 平19 阪神JS コウエイトライ 255 26 30
9 平20 阪神JS コウエイトライ 309 33 33
10 平21 阪神SJ トーワヒヨシマル 338 35 39
11 平22 阪神JS コウエイトライ 436 48 47
12 平24 阪神SJ バアゼルリバー 515 57 59
13 令5 小倉SJ テーオーソクラテス 1038 122 99

 

森一馬 重賞11勝

  レース 通算騎乗 重賞騎乗 通算勝利
1 平27 京都JS ダンツミュータント 135 11 16
2 平29 新潟JS グットスカイ 216 21 27
3 令元 小倉SJ メイショウダッサイ 331 34 49
4 令2 新潟JS フォイヤーベルク 402 41 60
5 令2 小倉SJ スプリングボックス 405 42 61
6 令2 東京HJ メイショウダッサイ 417 44 63
7 令2 大障害 メイショウダッサイ 428 45 66
8 令3 阪神SJ メイショウダッサイ 444 46 68
9 令3 中山GJ メイショウダッサイ 450 47 70
10 令4 東京HJ ゼノヴァース 565 62 86
11 令5 京都HJ ダイシンクローバー 615 67 94

 

令和3年度最優秀障害馬の話

新年明けましておめでとうございます

本年も本ブログおよび「障害レースの基礎知識」をよろしくお願いします

 

さて何故こんな正月からブログを更新しているかというと昨年の最優秀障害馬の選考が例年になく混戦だから

前回の記事でも触れたように最優秀障害馬の選考基準は割と一貫しており

① J・GIの成績

② J・GI以外の重賞の成績

の順に成績が良かった馬が選ばれ、直接対決の結果等はほぼ考慮されない

というか前回の記事が昨年(一昨年)の最優秀障害馬の話題なのか

 

令和3年度最優秀障害馬は間違いなくメイショウダッサイオジュウチョウサンのどちらかだが

メイショウダッサイ

①中山GJ1着・中山大障害不出走 ②阪神SJ

オジュウチョウサン

①中山GJ5着・中山大障害1着 ②なし

となかなか拮抗している

 

それぞれの評価できる点・評価しづらい点を列挙すると、

メイショウダッサイ

オジュウチョウサンよりも重賞勝ち鞍が多い

◎一応年間無敗

×過去の事例から見ると「不出走」はかなり割り引かれる

×中山GJ以降走っておらず影が薄い

オジュウチョウサン

◎J・GIの成績ではメイショウダッサイを上回る

◎「オジュウチョウサン中山大障害で復活V」の与える印象はかなり強い

×勝ち鞍が大障害のみ

×2着・3着ならともかく5着って評価に値するのか

 

どちらも一長一短あり、センバツの関東5枠目vs東京2枠目並に揉めると思われる

個人的にはメイショウダッサイかなあ

多分一週間以内に発表されると思うけど、これを読んだ皆さんはどっちになっても恨みっこなしよ