ダービーとCコースの話
あ、最初に言っとくけど障害レースほとんど関係ないよ
今週末はいよいよダービー
さて、ご存じの方はどれくらいいるか知らないが、東京競馬場が改修された平成15年以降のダービーは必ずCコースで施行されることになっている。他に施行コースが限定されている芝のGIには菊花賞と有馬記念(ともにAコース)があるが、これはフルゲートの頭数によるもの*1
完全な余談だが阪神の3,000 mはフルゲートが16頭なので来年の菊花賞は16頭立てでやるのかそれとも中京でやるのかに注目
では、なぜダービーはわざわざ狭いCコースで施行するのか。その理由をコースオタクの筆者が細かく解説する
☝東京競馬場だと思ってほしい☝
大昔の東京競馬場は今のようにAコースやBコースなどなく一周2,100 mの周回コースだった。
その後昭和60年に芝コースを内側に拡充し、広げた部分をAコース、その外側をそれぞれBコース(内埒から7 m)・Cコース(内埒から13 m)とした。ちなみにこのとき2,000 mのシュート部分はそのままだったので旧東京の芝2,000 mはBコースとCコースの設定しかなかった。
さらに平成5年にAコースはA1コース(最内)とA2コース(内埒から3 m)に分けられた。
そろそろゴールが見えてくるよ
記憶に新しい平成15年の改修でAコース・Bコース・Cコース・Dコースに改められた。2,000 mのAコース・Bコースも新設され、一年中2,000 m戦を施行することができるようになった
ちなみに幻のEコースは旧Cコースの1 m内側にあたる
ちなみにちなみにコース図を見ると3コーナーのところにイカの耳のようにポケットがあるが あれは旧3,200 mのスタート地点…のような適当なことを言う人がいるが正しくは大昔施行されていた左回り1,000 mのスタート地点の名残である
さあいよいよ結論。最初の画像と見比べてほしい
元々の東京競馬場の芝コース(に一番近い)は現在のCコースになっている。「伝統の日本ダービーはなるべく昔のコースに近いレイアウトでやりましょうよ」というのがダービーをCコースで施行する所以である
取ってつけたように障害レースの話を
中山グランドジャンプの4,250 mという距離はBコースの場合である。平成23年の中山グランドジャンプはCコースで行われたため4,260 m表記だった。もしAコースで行われる場合は4,240 mになる
同様にしてペガサスJSの3,350 mはAコースでの距離設定。平成14年のイルミネーションJSはCコースだったため3,370 mだった
以下愚痴