浜野谷憲尚の話

浜野谷憲尚

 

難波剛健と並ぶ難読障害騎手

中村将之と並ぶ プロフィール写真が古すぎて現地で見ても誰だかわからない騎手

 

競艇好きで濱野谷憲吾を知らない人はほとんどいないと思うが、競馬好きで浜野谷憲尚を知らない人は結構いるはず。

 

さて金子ならテレジェニック、黒岩ならキタサンブラックドールリヴィエールのように、このクラスの騎手なら1頭くらい印象的なコンビがいるものだが、浜野谷といえばこの馬、という馬はあまりいない気がする

 

むしろ重賞では関東の騎手の代打で乗っていたイメージが強い。

柴田大知が障害引退してからマイネルネオスの主戦を務めていたり、オジュウチョウサンが初めて出走した中山大障害でドリームセーリングに乗っていたり。

そういうとこが障害重賞64連敗という空前絶後の記録につながったのだろう*1

 

まあ世の中には代打騎乗すらない騎手もいるわけで、騎乗が多いということは少なからず人望と腕があることの証左でもある。

 

浜野谷憲尚騎手、お疲れ様でした

*1:しかも連敗中3着以内は0、3番人気も1回だけ

東京ハイジャンプの話

気付いたら2ヶ月も記事更新してなかったのね(藁

 

以前このエントリーで意味深なことを書いたが、その続きが今回の話。

障害重賞で唯一日曜に施行され、同日に秋華賞があることもあり独特の盛り上がりがあった東京ハイジャンプだが、今年は3日間開催の影響で土曜施行に。

一昨年とか異常な雰囲気だったんだけどなあ

 

今回のテーマは日曜開催ではなく距離の話

結論から言うとGIIIとGII同じ距離なのおかしくね?

さらに1か月後にはほぼ同じコースで秋陽JSがあるし。

いや平地なら普通だけど「レースの格と距離は比例する」の原則に反している。

現に京都や阪神のJ・GIIはJ・GIIIより760 m長い

 

そもそもの問題点は東京の障害コースがスタート位置が3ヶ所しかない上に、そのうち1つは3,300 mという浦和の1600と並ぶ日本有数の〇〇〇〇コースであること。何故人類はここにスタート地点を作ろうと思ったのか

大体今使っている3,110 mだってポケットとかではなく文字通りコーナーの途中からスタートするなかなか愉快なコースになっている

 

ということで私的改革案として、東京ハイジャンプは4コーナーからスタートするコースにしてはどうでしょうか

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距離は3,850 ~ 3,900 m、飛越する障害は17台でそのうち150 cmの障害が6台という超タフなコース。タマモプラネットじゃ逃げ切れないね

有力馬がイルミネJSを回避して東京HJから大障害に直行する傾向が強まっている中、いい叩き台になるんじゃないか

あと何らかの事情で中山大障害を東京で施行せざるを得なくなった時にもこのコースならまあいいかと思える

襷復活は現実的じゃないからね

馬券本の話

「上がり3Fが××!」とか「調教タイムで△△!」とかとにかく色んな切り口で馬券攻略のあれこれを書いてる馬券本

というか推定上りも調教時計も人が手動で計ってるからあんまり信用できるもんじゃないんだけど

本当に玉石混淆なのだが、「石」の方だとマジでこんなことが書いてあったりする

中山3,600m

これに金を払うやつも、これで金を貰ってるやつも相当ヤバい

特に後者は某ンブルジャーナルのライターより適当な仕事だぞ

こっから本題

で、世の中の9割の馬券本では障害競走は「ないこと」にされている

JRA全重賞分析」とか書いてるのに障害重賞は載ってなかったり、「全コース徹底解説」とか謳ってるのに障害のコースはスルーされていたり。

障害競走まできっちり取り扱っている本は前者だと『中央競馬全重賞データバイブル』、後者だと『中央・地方・海外競馬 258コース攻略大百科』くらい。

まあ確かにレースの絶対数が少ないのと、ラップタイムなどによる評価ができないのはあるかもしれない

 

ただ、世の中に色んなニッチな競馬本がある中で障害レースを取り上げてる本がほとんどないのはちと寂しい

「障害競走とはなんぞや」に始まり、障害の種類や競走体系の説明、最後に各コースの特徴と馬券のコツを語った本が一つくらいあったっていいんじゃない?

 

もしフォロワーさんの中で本を書きたいという人がいたら連絡してください

ネタは提供します

 

距離と格の話

天皇賞菊花賞の度に長距離路線のテコ入れが議論されるようになって久しいが、障害競走ではレースの格と使用されるコースが厳密に決まっている(下表)

日本一わかりやすい()障害競走の使用コース早見表

  未勝利 平場OP OP特別 重賞
別定SB 別定SA 賞金別定 G別定 J・GIII J・GII J・GI

福島

芝2750(A)
芝2770(B)
芝2800(C)
芝3350(A)
芝3380(B)
芝3410(C)
     

新潟

芝2850(A)
芝2890(B)
芝3250(A)
芝3290(B)
   

東京

ダ3000 ダ3100 ダ3100*1
芝3110*2
芝3110  

中山

ダ2880 ダ3200 ダ3200*3
芝3210*4
外3350(A)
芝3570
外3350(A)
外3370(C)*5
  芝4100
外4250(B)

中京

芝3000 芝3300(A)
芝3330(B)
         

京都

ダ2910 ダ3170 ダ3170*6
芝3180*7
芝3170 芝3930  

阪神

ダ2970 ダ3110 芝3140 芝3140 芝3900  

小倉

芝2860   芝3390    

 

これでレースが新設されてもすぐに距離がわかるね!(棒)

中山の一部のレースを除いてレースの格とコースが一対一対応しており、格が上になるほど距離が長くなるのがおわかりいただけただろうか

こっから本題

そもそも公営競技には「レースの格と距離は比例する」の原則がある

一番典型的なのがオートで一般レースは6周回 (3100m)、GI・GIIは優勝戦が8周回 (4100m)。SGは準決勝戦が8周回、優勝戦が10周回 (5100m) で行われる(Wikiのコピペ)

競輪も一般戦は1,625 mや2,025 mだがGIの決勝は2,425 mで、KEIRINグランプリは2,825 mだったりする

競艇は上から下まで全レース3周

地方競馬も色濃く原則が残っていて、川崎記念名古屋グランプリオグリキャップ記念高知県知事賞などその競馬場最高峰のレースが長距離という例は多い。東京大賞典が3,000 mだったのも同じ理由だね

中央は微妙なところで、天皇賞が3,200 mなのは一応その名残といえる。

こっから本題(2回目)

んで、障害競走はその「距離=レースの格」という価値観を頑なに守っているという訳ですな。たまに「3,000 mそこそこの短距離J・GIを新設してほしい」みたいな意見を見かけるけど一応根底にはこういうポリシーがあるんですよ、ということ

 

引っ張りに引っ張った結果、結論が弱すぎるけど他の記事にも関連してくる話なので

*1:1,2月

*2:それ以外

*3:1,2月

*4:それ以外

*5:平成12年の新潟JS、平成14年の東京JSで使用実績アリ

*6:1,2月

*7:それ以外

レコードタイムの話

先の東京開催で4週連続レースレコードが出たことが軽く話題となったが、障害競走のレコードはえらく古いものがずっと残ってたりすることがままある

「そのコースが初めて施行されてから2年以内」or「20年以上前」のいずれかに該当するレコードは以下の通り

    タイム 馬名 騎手 年月日
福島 2750 2:57.4 ネイビーダンサー 田中剛 平9.6.15*1
新潟 2850 3:01.4 ダイワウインダム 田中剛 平14.7.27
新潟 2890 3:06.0 ジャストバンディト 横山義行 平14.8.31
新潟 3250 3:28.7 ヒカルボシ 田中剛 平13.8.18
東京 ダ3000 3:17.5 シルクリスペクト 田中剛 平17.5.14*2
中山 ダ3200 3:31.0 キャニオンストーム 田中剛 平9.3.1
京都 ダ2910 3:11.2 サムソンビッグ 中竹和也 平8.1.20
京都 ダ3170 3:28.4 リターンエース 嘉堂信雄 平7.3.4
阪神 ダ2970 3:15.7 パルティアシチー 南井大志 平19.9.22
阪神 ダ3110 3:25.0 バトルブレーヴ 菊地昇吾 平20.7.5
阪神 3900 4:19.8 ダンシングターナー 熊沢重文 平13.3.10*3

何故かというか、やはりというか圧倒的田中剛率。

新潟の改装当時の馬場は相当速かったのでそれが残ってるのはわかるが、他場でも未勝利戦のコースのレコードが15年以上残っている。

グレード制導入以前は障害の斤量は59 kgだったのでその影響では?と思ったが59が60になった程度でタイムはそう変わらない*4シンボリモントルーのレコードは斤量の影響も大きいと思うけどね。

障害の難易度が激しく変わったとも思えない。踏切板があると時計が掛かる?そんなことあるのか?昔は障害馬のレベルが高かったのだろうか。それもあるかもね。乗り役のレベルが高かった?そっちもあるかもね

*1:平成29年にハギノパトリオットがタイを出している

*2:平成25年にクリスクリングルがタイ記録

*3:平成15年にカネトシガバナーがタイ

*4:0.3秒程度

ニコニコ大百科の話

ある競走馬の経歴を知りたかったらWikipediaやnetkeibaを見ればいい。しかし、ある馬の凄さを知りたかったらニコニコ大百科のページを見るのがいい。大抵その馬のファンの人が主観たっぷりに凄さを語っている

オジュウチョウサンのページなんか最たる例で、レース毎に文章がびっちり追加される。Wikipediaでやったら差し戻し案件ですぜ

ところがアップトゥデイトの記事には個人的に違和感を覚える。なんというか、オジュウチョウサンの話多すぎない?別にアップトゥデイトの魅力はオジュウチョウサンに負け続けていることだけではない。林満明に騎手生活30年目にして初のGIをもたらした馬であり、グレード制導入以後初の春秋J・GI制覇を達成した馬でもある。

いや、一応書いてはいるんだけど「もっとアツく語ってもいいんじゃない?」と思う。エイコーンパスのくだりとか入れる前にさ。

あるwebメディアで某競走馬の記事を読んでいたら*1文章の半分くらいでその馬は引退して、同じ騎手の別のお手馬の話になってたときもオイオイと思った記憶がある。馬の名前をタイトルに入れてるんだったら最後までその馬の話をしてくれよ、と。結構尖った記事も書くから好きなライターさんの一人なんだけど。

 

じゃあお前が編集すればいいじゃんって?プレミア会員じゃないんですよ。ま、貧乏人に口無しってことで

*1:ここまでボカせばバレない?

中村将之の話

当アカウントの騎手の項目では

 【○○○○騎手】

  ~な関東(関西)の騎手

  [何か一言エピソード]

という形をとっている

この[何か一言エピソード]がないお陰で項目を作るのを躊躇っている騎手が何人かいる

中村将之騎手もその一人

プロフィール写真が古すぎて競馬場で初めて見た時に誰だか分からなかったのと、エピソードを調べようにもWikipediaに項目がなかったので、その2点をバカ正直にエピソードにさせていただいた

一応オースミムーンの主戦なんだけどねぇ…個人的にはアップトゥデイトに乗せてもいいんじゃないかくらい思ってるんだけど

むしろ成績のわりにエピソードが多すぎてどれを採用しようか迷う騎手もいる。大江原とか黒岩とか。

「なんでこの騎手の項目がないんだろう」と思った方は、そういう事情なのでエピソードとセットでリプをください