淀JSの話

平成11年のグレード制導入元年から平成24年までこの時期に施行されていた淀JS。

休止になった理由は推測するしかないが、以下の通り

  1. ダート3,760 mという個性的なコース
  2. 賞金別定なので一線級の馬は出てこない
  3. 近所に牛若丸JS・春麗JSというキャラの被ってるG別定のOP特別が存在する
  4. 結局どスローの前残りになる

 

1. 何だよ、3,760 m (直線ダート)って。京都HJの一つ前からスタートする立派なコースなのに賞金別定のOP特別。しかもダート。

 

2. 繰り返すが賞金別定なので、特殊なコースなのにリピーターが得られにくい。例えば平成22年に当レースを制したテイエムハリアーが翌年も出ていたら64 kg、その翌年だと68 kgを背負わされてしまう。一方牛若丸JSは60→60→61を背負って3連覇している。

 

3. そもそも障害の番組は中山大障害阪神SJまで重賞がないので、1,2月にOP特別が多くなりがち。しかも芝保護のためなのか直線ダートなので施行条件が被りやすい

 

4. 京都の障害コースは坂路や襷のようなアクセントがないので単調になりやすい。平地で顕著だが、「長距離レースは肉を斬らせて骨を断つような究極のスタミナ合戦になる」というのはただの妄想で、大抵は助走距離が伸びただけの2,000 mみたいなレースになる。

 ここ数年は京都HJも似たような傾向で、平成29年・30年は勝ち時計4分30秒台・上り3F38秒前半のどスロー逃げ切りが2年続いた。マドリードカフェもアスターサムソンもこれで過大評価されちゃった節があるよなあ。

 本題の淀JSも最終回は勝ち時計4:21.7・上り37.1の超絶どスロー。ピンとこないと思うが前半3,160 mが1F平均14.2に対して後半600 mが1F平均12.4。最後の300 mダートだからね?

 

要約すると、施行条件が悪いよ()。的を射ている喩えかわからないけど、阪神大賞典の前週に中山芝3,200の準OPがある感じ。近くにダイヤモンドS日経賞があるし、準OPなのでトウカイトリックやサイモントルナーレは出られない。

三木ホースランドパークジャンプステークスみたいに距離を短縮して時期を変更すれば生き残れたのかも。ん、それって洛南JSじゃ…?